ヨガの最中に立姿勢をとる時は、いつも「ターダアサナ」山のポーズが基本になります。
「ターダ」とは山の意味。山のように不動で直立に立ちます。
正確に立つことは簡単ではありません。
体の部位全て1つ1つ、注意深く意識します。
まず、足の裏へ均等に体重が乗るように準備します。
親指と小指を大きく広げて床に下ろし、間の指をフワっと下ろします。足裏は、しっかりと床をつかみ、地面からエネルギーを吸う根のような役割です。かかととつま先、外側と内側、右足と左足どこにも偏りなく均等に体重をかけます。
足首・膝・股関節、下から順番にラインを意識し、しっぽをすぼめへそをしまい、内臓を引き上げ、背骨を1つ1つ積み上げます。
胸を広げ、鎖骨を横に大きく伸ばし、肩を下げ、首を長く伸ばします。身長が2~3cm伸びるイメージです。のどは柔らかく引き、両手は側面に下ろします。
このポーズでは、体の中心・自分の軸を意識せずにはいられません。
少しの間、この姿勢のまま深い呼吸を続けると、普段のゆがんだ姿勢が整ってくることを感じます。
正しい姿勢で生活できると、お尻が引き締まり、お腹も出ず、胸を張り、体が軽く、呼吸もしやすく、頭も心も良く働きます。
そして何より、美しく見えます。美しく生きましょう。