琴奨菊


今場所、琴奨菊が引退を発表しました。2002年の初土俵から、こんなにも長く土俵に立ち続け、ベテランでもなお勝負に勝つ為、常に工夫している姿は、見ていて愉快あっぱれ、応援したい力士の一人でした。

10年以上前に、相撲観戦に連れて行って下さった方から聞いた話です。断髪式に参加した時に力士が、「恐い。立ち会いのぶつかりが恐くなってしまって、もう土俵に上がれない。震えてしまって、とても戦えない。」と言っていたそうです。肉体同士が手加減なしで思い切りぶつかり合う音は、国技館に荒々しく響きます。迫力に圧倒されます。

少しでも、勝てるわけない、怪我したくない、もう後がない、ネガティブな気持ちや焦りが出たら、もう気持ちが負けています。そんな気持ちを吹き飛ばすのは、日々の稽古トレーニング、積み重ねしかありません。心配しても悩んでも解消しません。自分で動いて自分を信じるしかないのです。

優勝が決まった貴景勝の立ち合いは強い。照ノ富士も惜しかった。

どんな時代が来たって、自分の心まで消極的にはさせません。