一般的な移動手段の中で、飛行機は最もCO2排出量の多い乗り物です。
プライヴェートジェットのように少人数で利用することは、ステイタスではなく、環境に対する意識の低さと言われ軽蔑される時代。
全日空はG7広島サミットにあわせて、広島空港の5月発着便が排出するCO2量、1万トンを「実質ゼロ」にするそうです。
すごい技術が発明され、飛行の仕組みが変わるわけではなく、今まで通りガソリンを使いCO2を出しながら、実質ゼロとは?
「カーボンクレジット」というシステムでCO2排出権を買う、お金で相殺するのです。
何も対策をしないよりは良いと思いますが、見せかけだけと言う皮肉を込めて「グリーンウォッシュ」とも言われます。
ドイツ政府は昨年6-8月の期間限定で、ドイツ全土9ユーロでほぼ全ての公共機関1ヶ月乗り放題チケットを販売し、180万トンのCO2を削減しました。
経済も活性化し、駅などのレンタル自転車等シェアリングサービスも利用者が増え、新しいモビリティが成長しました。
利用者にも好評だし環境の為にも良い取り組みだったので、Dチケット1ヶ月49ユーロ(約7000円)として今月から再販します。
各社の利益・エリアの格差など考えると、日本では不可能と思うほど複雑ですが、ドイツは軌道に乗せました。新たな取り組みが日本を活性化するだろうに、真似できません。
本気で考え問題に取り組むと、他の事業にも良い影響が出るのだな、社会が繋がっているから。体裁を整え形式を眼で追っていたら、改善し成長するチャンスも逃すのですね。
だから本質を見ることが大事なのですね。
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