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乳海攪拌説②~ダンヴァンダリ出現

乳海攪拌説①からの続きーーー


海をかき混ぜる為に、雲より高いマンダラ山を根こそぎ堀り起こし、巨大な亀に乗せ

山に大蛇をロープ状に絡め、頭を悪魔がしっぽを神が引っ張り山を回転させ攪拌します。

乳海攪拌説
1000年間グルグル回し続けます

地球を覆うほどの毒をシヴァが飲み干し、事なきを得ますが、彼の喉は青くなりました。

この時こぼれた毒が、毒蛇や毒草になったそう。

海の生物を全て巻き込み、攪拌はこれから1000年ほど続きます。


やがて海の中から神聖な牛や象や馬や宝石、シヴァの妻となる女神ラクシュミーらが次々と生まれ、最後に医神「ダンヴァンダリ」がアムリタの入る壺を持ち現れます。

ダンワンダリ
壺を持つアーユルヴェーダ神!ダンヴァンダリ!

悪魔達が霊薬の入る壺を奪いますが、ヴィシュヌが美女に化け取り返し、無事に聖人達はアムリタを口にすることができました。

この時悪魔の1人がアムリタを飲もうとしますが、太陽と月の神に邪魔されます。

このことを恨み日食と月食が起きるそう。


悪魔はアムリタを再度奪おうとしますが、ヴィシュヌに敗れます。

神々は力を取り戻し、平和が戻りました。


アンコールワットやタイの空港で彫刻を見た方もいるでしょう。

インドだけでなく、広くアジア圏に伝わるヒンドゥー教の天地創造の神話です。



先日インド大使館で「ラーマーヤナ」という神話の映画を見ましたが、こちらにも乳海攪拌説の一節が出てきました。

桃太郎や西遊記と似ている物語。


幼い頃から見聞きする神話は、国民性をよく表します。外国の事をよく知りたい時には、神話や昔話を読んでみるといいですね。

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