息苦しさを感じていた呼吸が、暖かさと共に、楽になってきました。固く縮こまっていた体の可動域が広がり、柔らかくほどけていくような心地よい感覚です。肩甲骨を大きくまわして実感してみて下さい。
アーユルヴェーダでは「スロータス」を重要だと考えます。
管や経路いう意味です。
人間の体には、さまざまな管が張り巡らされています。
血管、リンパ管、消化管、気道系、泌尿生殖器系、汗腺、乳腺など、体の隅々まで行き渡っています。
もしも通路が途中でふさがれてしまったらどうなりますか?
その先へ、栄養や酸素が届かずに、腐敗します。
老廃物は蓄積され、通路から溢れます。
残念ながら、私達の体は生活習慣・食生活の乱れや、ストレス、有害物質、環境の悪化などが原因で、スロータスが狭くなり、滞りなく美しく流れる小川のようではありません。
インドの先生から
「庭に水を撒くホースがからまっていたら水が出ない。だから、ホースを使えるようにすることが大切」と教えられました。
人間の体の中の通路も、ほどいて開通させます。
スロータスを開き、正しく循環すれば、体中の細胞が喜んで活性化します。
冬至から夏至に向かっては、スロータスが徐々に開いていきます。
アーユルヴェーダの基本「薬草オイル+発汗」は、このホースのつまりを流すのです。
大きな病気になってから治すのではなく、小さな芽の段階で追い払う。予防が得意です。
季節の変わり目に、ご自身を労わるトリートメントを受けてみませんか?
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